
「呪いの人形チャーミー」「250点以上の呪物コレクション」——この言葉にゾクッとした人は、この記事を読めば田中俊行(たなか としゆき)が気になるはず。
怪談師であり、呪物コレクター、さらには作家やYouTuberとしても活躍する田中俊行さん。彼の語る怪談はただの怖い話ではなく、実際に所有する呪物にまつわるリアルなエピソードと絡み合い、独特の説得力があります。
かつては怪談の大会で優勝し、その後、偶然手に入れた「チャーミー」という人形が田中俊行さんの運命を大きく変えました。
以降、次々と呪物を集め、現在では250点以上のコレクションを所有。今や周りから呪物が集まってくるそうです。
この記事では、田中俊行さんの年齢や経歴、呪物コレクションとエピソードを深掘り!ぜひ最後までお読みください。
田中俊行さんのプロフィール!年齢や呪物との出会いはいつから?
名前 | 田中俊行 |
身長 | 170cm |
生年月日 | 1978年9月30日(46歳) |
出身地 | 兵庫県神戸市灘区 |
家族構成 | 実家は魚屋を経営。2人の姉と弟が1人の4人姉弟の長男ですが、最後まで実家に残っていたのが俊行さんでした 独身 |
学歴 | 神戸村野工業高校(現:彩星工科高等学校)の普通科を卒業 |
田中俊行(たなか としゆき)さんは、イラストレーター、作家、YouTuber、そしてオカルトコレクター・怪談師としても知られています。
幼いころは野球少年だったそう。中学生の時に大きな交通事故に遭い記憶喪失になった経験があるそうです。お医者さんからは「脳細胞がだいぶ死んでる」と言われたそうです・・・
野球の他には幼い頃から絵が得意で、美大の受験を考えていたほどだそうです。しかし、受験当日になんと寝坊!受験を受ける前に失敗をしてしまいます。
受験すらしなかったことを怒られると思ったのか、田中さんは海外へ逃亡。東南アジアやインドを旅します。この時点で相当ぶっ飛んでますよね。
しばらくしてから帰国。ご家族はさぞ心配されたんじゃないんでしょうか。2年ほど無職で過ごした後、友人のセレクトショップの店員や絵の腕を生かして、イラストレータのアシスタントなどをします。
転機となったのは2013年「稲川淳二の怪談グランプリ」初出場で優勝を飾ってから。元々お母さんの影響で怪談やオカルト話が好きだったそうです。
そこから怪談師としての活動を始め、続けていくうちにだんだんといわくつきの「呪物」をお客さんから渡されるようになったとのこと。
今では家中に呪物が溢れるようになってしまいました。
田中俊行さんの呪物コレクションは250点以上!やばいエピソードも
ここからは田中俊行さんの呪物コレクションの代表的なものをご紹介!やばいエピソードがてんこ盛りです。
1. いわくつきの人形「チャーミー」

田中さんのコレクションの中でも特に有名な呪物が、人形の「チャーミー」です。
関西のある介護施設に昔からあったという汚れた人形は、イベントで田中俊行さんに贈られたもので、これをきっかけに呪物の収集を本格的に始めました。
以前から人形をもらうことが多かった田中さん。それまでは人形に興味がなかったそうですが、この「チャーミー」をもらってきたときに、急に部屋の電気が点滅し始め、仕事をしようとしてもSiriが何度も立ち上がり仕事ができなくなりました。
不思議に思った田中さんが、袋に入っていた「チャーミー」を袋から取り出すと、その不思議な現象は止まりました。
このエピソード以来、「モノに魂が宿る」という考えに興味が湧き、呪物を集めるようになったということです。
実はこのチャーミー、介護施設にあったときは「この人形を可愛がったら死ぬ」と恐れられていたそう。5人連続でこの人形を可愛がった人が亡くなったそうです・・・
2. 人の大腿骨で作られたチベット密教のラッパ「カンリン」

「カンリン」と呼ばれるこのアイテムは、チベット密教で使用される法具で、死んだ人間の大腿骨や脛骨を切りとり作られるラッパです。
本来は2本1組で、チベット仏教の葬儀や儀式に使われます。カンリンは犯罪者や非業の死を遂げた人の骨がよく使われるそうです。
田中さんは、このカンリンを通じて、日本とは全く違う異文化の宗教儀式や呪術に対する関心を持ったということです。
3. 東北の民間信仰「おしら様」

おしら様は主に東北地方で信仰されている神様で、蚕の神・農業の神・馬の神とされています。桑の木でできた棒の先に、顔を描いたり彫ったりして、棒の周りには布を重ねて巻きつけたモノです。
ちなみにジブリ映画「千と千尋の神隠し」にもおしら様は出てくるんですよ。

本来、家で代々受け継いでいくものなんですが、受け継ぐ人がいなくなったということで、岩手から田中さんの家にやってきました。
田中さんの家にやってきたおしら様はいわく付きのもので、そのおしら様の前で卵や獣肉を食べてはいけません。
もし食べているところを見られると・・・口が曲がってしまうそうです。実際に曲がってしまった人もいるそうで、田中さんは口元を隠しながら、おしら様に見つからないようにしながらお肉を食べているそうです。
田中さんは、他にも200体以上の呪物を持っています。これらの呪物は、田中さんのYouTubeチャンネル「トシが行く」や各種メディアで紹介されているので、ぜひ気になる方は見てみてください。
田中さんは決して面白半分でこれらの呪物を集めているわけではありません。田中さんが呪物を語る時は、その呪物に込められた歴史や文化的背景をしっかりと研究しているのが伝わります。
田中俊行さんの呪物関係の活動をチェック!
主な書籍名 | 発売日 | 出版社 | 概要 |
---|---|---|---|
紙呪【電子書籍】[ 田中俊行 ] | 2025年1月 | 二見書房 | 紙にまつわる怪談集 |
ぼくと呪物の奇妙な生活 呪物コレクター誕生秘話編 (バンブーエッセイセレクション) [ 田中 俊行 ] | 2024年8月 | 竹書房 | 呪物コレクターとしての体験記 |
怖い話でメシを食う。 最恐の2人が語る奇妙な日常 はやせやすひろ/共著 田中俊行/共著 | 2024年8月 | 日本ジャーナル出版 | 怪談師の日常エピソード |
予言怪談 (竹書房怪談文庫 HO-666) [ アンソロジー ] | 2024年4月 | 竹書房 | 予言にまつわる怪談のアンソロジー |
呪物蒐集録/田中俊行 | 2022年12月 | 竹書房 | 収集した呪物のエピソード集 |
Youtubeチャンネル
田中俊行さんの唯一無二な語り口で呪物の世界が面白い!
いかがでしたか?
「怖いけど聞きたい」呪物の話。でも田中さんの話を聞いていると、怖さと面白さを感じるのがわかります。
それは、田中さんが呪物に込められた文化や人の思いに対して深くリスペクトを持ち研究を行っているからです。田中さん自身も「呪物はあくまで歴史や文化の一部」と捉えており、怖さばかりを強調しているわけではありません。
皆さんも、ぜひ呪物の世界の扉を開いてみませんか?新しい発見があるかもしれませんよ。
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